「無知の知」
- wakohds
- 8月7日
- 読了時間: 3分

こんにちは。 Web担当兼採用教育担当の ディア です。
最近、珍しく家の片付けをしている時に出てきたごく一般的な大学ノート。
恐らく前職で使用していて、処分をしていなかったのでしょう。
四隅はつぶれ、半分に折れ曲がった痕ががり、表紙はガサガサでした。
「なんで捨ててないんだろう?」他に近い類の物が見当たらなかったので、
パラパラめくってみましたが、特に保管する理由もないのでは…???
処分すれば良いと考えながらもめくり続けて…ヒントがありました!
裏表紙に「日々勉強!」「無知の知」と赤色のサインペンで殴り書きをしていました。
思い出がフラッシュバックして、段々と記憶が蘇ってきました。
このノートを使用していたあの頃、そう言えば当時の直属の上司と折り合いが悪く、
精神的に参っていた時期でした。
「無知の知」
古代ギリシャの哲学者ソクラテスの概念です。
この言葉は、「無知の知」ではなく、「不知の知」という表現が正しいとする論もあるそうです。
「無知」とは、知識が欠けることや愚かなことを意味していますが、ソクラテスが自覚しているのは「知らないこと=不知」だからだそうです。
「知らないことを自覚する事」を意味していて、ギリシャ哲学の流れの中で画期的な考え方だったそうです。
ソクラテスは「いかに生きるべきか」「よりよく生きること」について問い続けており、無知である自分に気づいた時、人は安易な自己満足でごまかさず、自分と向き合い、真の知に近づこうとする探求が始まります。
それはいかに生きるべきかの探求へもつながります。ソクラテスの「無知の知」は、よりよく生きるための指針でもあるのですね。
ですが、ソクラテスは「知らないことを自覚する」ということを哲学の出発点として、他者との問答を通じて探求を深めますが、その過程で論駁されたり、知らないことを暴かれたりした識者などから激しい憎悪を受けることになります。
やがて無実の罪で告訴され、裁判の結果死刑判決が下り、ソクラテスは毒を飲んで自害したそうです。
告訴されたソクラテスが法廷で弁明する場面を描いたプラトンの著書「ソクラテスの弁明」に記述があります。
プラトンが書き記したソクラテスの言葉が格言のように変化して日本に定着した言葉が「無知の知」です。
その意味は、先に説明したように「知らないことを自覚する」という意味のソクラテス哲学の基本の概念です。
自分が無知である事を常に認識し、まずは本を読んだり、人の話を聞いたり、貪欲に何かを得る為の「きっかけ作り」が必要なのではと再認識しました。
今となって思い返すと、当時の上司に近い年齢になり思い返していくと、当時の指導?に感謝している事が多いのも事実で…
「今に満足してしまっていては常に衰退するのみ!一生高みにはたどり着けない!」
今となっては気付き、努力をしているつもりではありますが、当時の新社会人ディアは何を思い、気付いて書き記していたのかは本人もよく覚えていません…
思い出話となりましたが、最近は日中の気温が特に危険な気温となっています。
屋内外関わらず、適切な休憩や水分補給・空調機器の使用などを行い、体調管理に気を付けて行きましょう。
では、皆さま今日も一日ご安全に!
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